※写真は最近の夫の仕事場の風景です。
夫が無事、ニュージーランドで電気工事士になるための試験をすべてパスしました!
あとはNZでの3000時間の勤務を証明したらフルライセンスを申請できます。
ニュージーランドの電気工事士、フルライセンスまでの道のりを、夫に聞きながらまとめてみました。
日本で
夫は日本で第二種電気工事士の免許を持っていました。ニュージーランドの電気工事士協会であるEWRBにライセンス取得の申請をし、仮ライセンス「Limited Certificate」が発給されました。これをもとにNZで就活しました。
就活の記録はこちら》【就職活動の記録】日本で働きながら就活、内定をもらうまで
ニュージーランドで
仮ライセンスの発給時に、フルライセンスになるための条件として
- 勤務時間 3000時間以上
- 学校でコース受講し、試験を受ける
がEWRBから通知されていました。必要な勤務時間や条件は個人によって変わるみたいです。
コースと試験
試験は全部で3つあります。
- Regulations(法規)
- Theory(理論)
- Practical assessment Stage 1,2 and 3(実技)
Regulations、Theoryについて
RegulationsとTheoryは、試験を受ける前に、事前にこれらに関連するコースを学校に受講しに行かないといけませんでした(それが受験条件)。学校の選択肢はたくさんあって値段はピンキリ、開講期間もマチマチで、1週間集中型もあれば週1回を2~4ヶ月間というのもありました。
試験はAspeqにより実施されていて、1試験につき155.25ドルでした。
パソコンによる試験で、出題数はRegulationsは90問、Theoryは85問。正答率60%が合格ラインだそうです。回答は選択式(1つ選択、もしくは該当するものをすべて選択の2パターン)と数値入力で、記述式は一切なかったようです。
試験時間はどちらも3時間ですが、英語が第二言語の場合は追加料金を支払えば1時間延長してもらえます。細かい金額は忘れたのですが、たしか200~300ドルくらいで高額だったので、夫はそれだったら普通に3時間で受けてみて落ちたら2回目受けたほうがいい、と判断して延長しませんでした。
1.Regulations試験の詳細
ニュージーランドの法規に関する試験です。夫が受けた回の試験内容と出題割合は
- AS/NZS 3000が7割
- Electricity Safety Regulation(ESR)が2割
- 残り1割はランダム
でした。AS/NZS 3000とESRは本の持ち込み可で、ランダムのものはパソコン上で関連法規のPDFを参照・検索できるそうです。
学校にもよるかもしれませんが、夫がコースを受講したETCOではAS/NZS 3000の本が支給されました。
2.Theory試験の詳細
電気の一般的な理論に関する試験です。夫が受けた回の試験内容と出題割合は
- 部品の特徴が約4割(ヒューズ、ブレーカー、半導体、トランスなどについて)
- 試験が3割(絶縁抵抗試験などについて)
- 計算問題が約2割(難易度は電験3種と同レベル)
- ニュージーランドの法規が約1割(AS/NZS 3000などについて)
でした。試験には関数電卓が必要だそうです。
Practical assessment Stage 1,2 and 3 について
実技試験です。これはコースの受講は必要なくて、直接学校で試験してもらう形でした。学校によってはStage 1~3をまとめて実施してくれているので、夫はETCOで1週間集中でまとめて受けました。学校によるかもしれませんが、ETCOでは事前に実技範囲を提示されていて、当日は次のようなことをしたそうです。
- ケーブルとコンセントの接続
- 単相モーターと三相モーターの制御と動作
- スイッチボードの配線(2wayライトやコンセントの配線も含む)
- 蛍光灯や水銀ランプの配線
- 各種試験の実演
試験には自分のハンドツール持参が必要だそうです。
全部を終えた夫の感想としては、3つの試験を受ける順番は
Regulations → Theory → Practical
の順がおすすめとのことです。というのも、Theory試験にもRegulation関連の問題が出てくるのと、PracticalではRegulationとTheoryを理解しておいたほうがいいため、だそうです。