ニュージーランド移住を目指す夫婦のブログ

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まずははじめの一歩、2018年11月から南島オアマルで生活をはじめました。

長男の小学校が決まったよ(NZの小学校システムについて)

去年くらいからずっと頭の片隅にあった「長男の小学校どこにするか」問題。
無事希望する学校から入学OKをもらい、来年5歳になった月から通学することになりました。

今回の学校探しで、ニュージーランドの小学校システムについていろいろと勉強になったので情報共有します!

 

就学年齢

ニュージーランドでは5歳の誕生日を迎えたら小学校に入学することができます。でもこの時点ではまだ強制ではなくて、5歳の誕生日以降~6歳の誕生日を迎えるまでの間に入学したらOKです。
なので、日本のように学年全員が集まる入学式のようなものはなく、1年を通してバラバラと新入生が入ってくる形になるようです。

 

小学校(Primary school)には2種類あって、「'full' primary school」はYear 0からYear 8までをカバー、「'contributing' primary school」はYear 6まででその後はinetrmediateなどに移行します。
入学日が7月1日以降の場合、その年はYear 0となり、翌年からYear 1となるようです。※政府公式では7月1日ですが、カットオフ日の設定は学校にある程度の裁量権があり4、5月に設定しているところも多いそうです。
参考: NZHerald- Inside story: When is young too young?

義務教育は6歳から16歳までです。

Ministry of Education- Types of schools and year levels 参考に作図

 

公立と私立

  • State school / Public school =公立校
  • Stated-integrated school =特定の理念や宗教信仰などを持つ公立校
  • Private school =私立校

State-integrated schoolはカトリック系などの学校で、元々は私立でしたが現在は公立校と同じように国費で運営されている学校だそうです。ただ学校の建物と校舎は私有のため、その管理費を補うため"attendance due"と呼ばれる費用を徴収されることが多いようです。

教育内容は、State schoolは国のカリキュラムに基づき、State-integrated schoolも国のカリキュラムに基づきますがそれプラス特定の理念/宗教に関する教育があるそうです。
Private schoolは国のカリキュラムに沿う必要がなく、独自のプログラムに基づいて教育が行われるようです。

 

参考: Ministry of Education- Education in New Zealand
Ministry of Education- Different types of primary and intermediate schools
Ministry of Education- Secondary schools in NZ

 

学区(school zone)

このサイトで各学校のスクールゾーンを確認することができます。私たちが希望していたのはスクールゾーン外の学校で、そのような場合は以下のように明確に入学の優先順位が決められているということを知りました。ゾーン外生徒の受け入れ数は毎年変動し、地域のローカル新聞で告知がなされます。

ゾーン外生徒の入学優先順位

    1.  学校が実施している特別なプログラムへの参加が認められた生徒
    2.  在校生のきょうだい
    3.  卒業生のきょうだい
    4.  卒業生の子ども
    5.  教職員や学校のボードメンバーの子ども
    6.  その他の子ども

 

参考: Ministry of Education- Enrolment Schemes (school zones)

 

評判の調査

公立校、私立校ともに定期的に政府機関による監査が行われていて、その報告書(EROレポートと呼ばれる)をここから見ることができます。

私たちのスクールゾーンの学校をみたとき近隣の学校に比べて課題や改善点が多そうなレポートの書きぶりだったので、これが長男の学校探しをはじめる(ゾーン外学校を検討する)ひとつのきっかけとなりました。

学校運営のプロの方に教えていただいたのですが、監査が入る頻度は学校ごとに違っていて、良い学校ほど頻度は少なく、改善が必要な学校は頻繁(2年おきなど)になるそうです。監査の日程は事前に学校側に通達がくるそうなので、学校側がベストを尽くしたうえでの結果・・ということも加味したほうがよさそうです。ちなみに私のスクールゾーンの学校は2年おきでした。

 

あとは生徒の人種構成や謹慎/停学/退学率などのデータはこちらのサイトから見れます。
個人的な希望として、できるだけ人種の偏りが少なく、かつアジア系生徒がゼロではない学校がいいなと思っていたのでチェックしていました。


このほか、実際にその学校に子どもが通学している親(知り合い)から評判を聞いてみたりしました。

 

スクールゾーン外エンロール 体験談

今年の6月頭ごろに、地域新聞のcommunity noticeページで私たちが希望している学校の「今年のゾーン外生徒の受け入れ数とエンロール」について告知がありました。ただその告知では対象が "2024年7月1日までに入学予定の生徒" とされていて、長男は7月7日生まれなのでギリギリ対象外でした。なので、その時は泣く泣く何もしませんでした。

少し時が流れて6月中旬。私たちの希望校に子どもが通学している友人から「スクールレターでゾーン外生徒を募集していると書いてあったよ。学校に連絡してみな!」とメッセージをもらいました。なんでも、校舎を増設したばかりで受け入れ生徒数が増えたとのこと。

早速学校にコンタクトを取り、エンロールメントパックの受け取り&学校案内の予約をしました。当日は校長先生が校内や先生を紹介してくださり、あとは長男の就学にあたり不安なことや質問がないかなど聞かれました。
帰り際、校長先生に「入学の可否はいつごろ連絡もらえるのでしょうか?」と質問すると「入学OKだよ!」みたいな返事をもらい、あっさり入学できることが決まりました。どうやら受け入れ数に対してエンロール数が少ないようで、優先順位は今回関係なかったようです。優先順位だと最下位だったので助かった!!
その日のうちに入学を確定するためのレターがメールで届き、サインして返送して無事入学手続きが完了となりました。

今回の体験で学んだのは、学校探しをしていることや希望している学校を周囲に言いふらしていると周りから情報をもらえたりしたので、大事だなと思いました。

 

以上、ニュージーランドの小学校申し込み体験記でした。
息子よ来年からがんばるのだよ!(親もがんばろう)