ニュージーランド移住を目指す夫婦のブログ

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まずははじめの一歩、2018年11月から南島オアマルで生活をはじめました。

【前編】はじめてのマイホーム購入の記録 ー事前準備から売買契約までー

ニュージーランドで念願のマイホームを購入しました。
はじめてのことばかりで右も左も分からず、手探りで進めてきました。そんな私たちの購入~入居までの記録です!

長くなるので前・中・後編に分けます。前編は、事前準備~売買契約締結までについてです。 

前編の全体像はこんな感じです。

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1. モーゲージブローカーと面談し予算額を決める(ローン額見積もり)

一番初めに、モーゲージブローカー*1のところに行って自分たちがいくら位までローンを組めるのか見積もり(ローンのPre-Approval)を取ってもらいました。

モーゲージブローカーは使っても使わなくてもどちらでもいいみたいですが、直接銀行等でローンを契約するより良いレートでローンを提示してくれたり、貸付元にキャッシュバックを交渉してくれたりしました。あとは色んな会社と掛け合ってくれるので、モーゲージブローカーを窓口として複数の銀行やローン会社から見積もりが取れました。

モーゲージブローカーへの費用は一般的に無料です。貸付元からのキックバックで成り立っているようです。

 

2. 家探し開始。オープンホーム訪問

おおよそのローンの額(購入予算額)が分かったら、それをもとに家探しをはじめました。ローカル新聞の不動産広告欄のほか、「TradeMe Property」を夫がほぼ毎日チェックしていました。

気になる家があればオープンホームに行っていたのですが、写真だと素敵に思えても実際に見に行ってみると「日当たりが悪い」「間取りが変」「床が傾いている」などがあり、実際に見てみることの大切さを感じました。オープンホーム当日はSettled.govt.nzのチェックリストやAAの情報などを参考に家の状態を確認するようにしていました。

そして6件目のオープンホームでいまの家に出会いました。ほぼ希望通りの家で、夫も私もとても気に入りました。

 

3. 不動産屋に買いオファー。そして売買契約締結へ

オープンホーム後から契約締結まではわずか4日間で、私たちの心の準備が追い付かないスピード感で物事が進んでいきました。時系列に詳細を書いてみます。

 

Day 1(オープンホーム当日)
オープンホームの帰り際、玄関口にいた不動産屋から購入希望度を聞かれ「今日オファー出すなら手続きするよ」と言われました。さすがにその場でYESとは言えず、一旦保留にして翌日まで待ってもらうことにしました。

Day 2
そして翌日夕方。 不動産屋に「同物件にとても興味がある。今時点でほかの人からオファーはあるか?」と探りを入れたところ、既に他からオファーが入っていて、もしオファーを出したいなら3日後の昼が期限だと言われました(売主にオファー一覧を提示するためとのこと)。このように複数のオファーが入っている状態を「multi-offer situation」というそうです。

とても気に入った家だったので、私たちもオファーを出すことにしました。
不動産屋が私たち用の売買契約書ドラフトを作成するにあたり、こちら側から出す条件(=コンディションと呼ばれる)をどうするか等いくつか質問を受けました。私たちは ①ファイナンス ②ビルディングレポート ③エレクトリカルレポート ④LIMレポート ⑤Toxicologyテスト を盛り込むことにしました。これらの条件をクリアしない限り、買い手側は売買契約を破棄することができます。

そして急ぎで弁護士探しも始めました。NZの不動産売買では買い手と売り手の双方が弁護士を立てて進めるのが一般的なようです。弁護士は各種書類の確認や値段交渉など、不動産屋/売り手と私たちとの間に立つ総合窓口のような役割をしてくれました。
まずは、夫の同僚がお世話になったという弁護士にメールでコンタクトを取りました。

Day 3
次の日の朝、弁護士から返事があり担当してもらえることになりました。
そして昼には不動産屋から売買契約書のドラフトが届きました。すぐに弁護士に転送し、こちら側に不利な記載がないかなど内容の確認をお願いしました。

Day 4
朝一で弁護士から、内容に問題なしと返事がきました。
あとは私たちがオファー額だけ決めれば不動産屋に返事ができる状態だったのですが、この「いくらでオファーを出すか」が頭を悩ませました。

Settled.govt.nzでもStuffの記事でもNZ不動産ブロガーの記事でも、"multi-offer situationの場合はできるだけベストな額でオファーを出せ"と書かれています。というのも

  • ほかの人のオファー額によっては、値段交渉の機会が与えられずに一発勝負となる可能性がある
  • 例えば10Kをケチって負けたとしても後悔しないか

などが理由だそうです。それも理解できるのですが、やはり無駄に多く支払いたくはないという思いもあり、、そのはざまで揺れ動きました。ほかの人がいくらでオファー出しているのか分からない、というのが悩ましいところです。
結局、直近で家を買った夫の同僚に "何%上乗せして買ったか" を聞いて、それを参考に売主提示価格から約10%上乗せした額でオファーを出すことにしました。

Day 5(オファー期限の日)
朝、不動産屋に正式にオファーの連絡を入れるとすぐに返事があり「午後に売主にオファーを提示するので午前中に売買契約書にサインしに来てほしい」と言われ、急遽夫の仕事を調整し不動産屋オフィスまで行きました。サインの際に念のため、いつ売主から返事をもらえるのか確認しておきました。 

そして夕方17時。
私たちのオファーが採用されたと不動産屋から連絡が入りました。これで無事、売買契約締結です。


ここからは私たちが契約書に盛り込んだコンディションをクリアにする作業に入るため、すぐに弁護士とモーゲージブローカーにオファーが通ったことを報告しました。
各コンディションには期限が設けられていて

  • ファイナンスは契約書締結から10営業日以内
    ※この日数はモーゲージブローカーに確認のうえ設定した日数です
  • ビルディング、エレクトリカル、LIM、Toxicologyは15営業日以内

でした。これが一般的な日数なのかどうかは分かりません。
とにかくこの期限内に終わらせるためバタバタしました。

 

 

中編につづきます。


 

*1:銀行や各社ローン会社との間を仲介してくれる業者(住宅ローン代理店)