ニュージーランドで初めてクレカを作りました。我が家のクレカ検討の記録です。
クレカ関連で出てくる単語
ニュージーランドのクレカを調べていると知らない単語やシステムにいっぱい遭遇しました。少しご紹介します。
- Purchase rate
支払期限までにクレカ利用額の全額を支払わなかった場合に課せられる利息。日本でいうリボ払いの利息に相当。
- Interest free period
Purchase rateの猶予期間。この期間内に全額支払いすればPurchase rateは発生しない。
- Minimum payment
クレカ利用額のうち、支払期限までに最低限支払わなければならない額。この額さえ払っておけば残高の支払いは翌月以降に繰り越せる。※リボ払いをすることになるので上のPurchase rateが発生する。
- Late payment fee
支払期限内にMinimum paymentすら支払わなかった場合に課せられる手数料。
- Cash advance rate
キャッシングにかかる利息。ATMから実際に現金を引き出すことのほかに、現金代替品(プリペイドカードやギフトカード等)をクレカで購入した場合も対象となることがある。
参考:ANZ- Cash Advances- and why you should avoid them
- Balance transfer rate
既存のクレカの残高(未払い額)を新しいクレカに移行させる際に課せられる利息。
日本のクレカ同様、毎月支払期限までにちゃんと全額支払えば、損はしなさそうです。
クレカの種類
どんなクレカがあるのか、下の3つのサイトを見て調べてみました。これらのサイトで紹介されているもの以外のクレカもあると思うのですが、メジャーなものはだいたいカバーされてそうでした。
※個人的にはひとつめのサイト(finance.co.nz)が見やすかったです。
▶ Finance.co.nz- Personal Credit Cards
▶ Credit Cards Compare NZ
▶ MoneyHub- Compare Credit Cards
各カードそれぞれに特長があって、大きく分けると以下でした。
- 年会費が無料系
NZのクレカは年会費有料のものが多くて、数十ドル~高いものだと数百ドルします。リワードプログラ厶付きで高還元率なものほど年会費も高い傾向でした。
年会費無料のクレカはNZではレアな存在のようです。
- リワードあり系
日本だと何かしらのリワードが付いたクレカがほとんどだと思うのですが、NZではリワードなしのクレカもたくさんあります。
リワードあり系は主に ①Airpoints系 ②キャッシュバック系 ③独自ポイント等系 に分けられるようです。
- 低利息系
その名のとおり低利息をウリにしているカードで、Purchase rateが低いものや、Balance transfer rateが一定期間猶予されるものなどがあります。ほとんどの場合リワードプログラムは付いていないようです。
で、どれにしたか
うちでは
- 年会費が無料
- 何かしらのリワードが付いている
カードが良かったので、下の2つに絞られました。
- SBS Visa Credit Card
年会費無料。150ドル利用につき1ドルキャッシュバック(還元率 約0.67%)。
www.sbsbank.co.nz/ - American Express Airpoints Card
年会費無料。100ドル利用につき1Airpoints付与(還元率 1%)。
www.americanexpress.com/
夫と相談した結果、還元率がいい「American Express Airpoints Card」で契約することにしました。
American Express Airpoints Cardの基本情報
年会費無料で100ドルにつき1Airpoints貰えることのほかに・・・
1.家族カードが無料で作れる
Additional cardとして私名義のカードも無料で作れました。Additional cardの支払いはメイン契約者(夫)に紐づきます。ふたり分の支出がひとつにまとまるので、より効率よくAirpointsが貯められます。
2.利用可能店舗が少ないといわれるけど・・・
American Express(以下アメックス)の一般的なデメリットとしてVisaやMastercardと比べて利用可能店舗が少ない、ということがいわれますが、初めてアメックスを使ってみた感想としては「意外と色んなところで使えるやん!」と思いました。
アメックス公式サイトで紹介されている大手チェーン店(こちら)以外にも、Coupland's bakeriesやオアマルの小さな個人商店でも使えました。店舗がアメックス対応しているか不明な場合は、今のところとりあえず機械にスワイプしてみて確認しています。たまにサーチャージを取られるお店もあるので、その時は銀行のEFTPOSカードで払うようにしています。
3.利用額の支払方法
毎月利用額明細が発行されるので、その額をアメックス指定の銀行口座に振り込む形です。一定額を自分の銀行口座から毎月自動引き落としされるようにする、という設定も可能なようです。
参考:AMEX New Zealand- How to pay your Credit Card Bill
4.Airpointsについて
Airpointsの有効期限は4年間です。特典航空券以外にも手荷物追加や座席のアップグレードなどに使えますし、1Airpoints=1ドルで換算できるので、もし有効期限が切れそうになっても買い物等で使えるかなあと思っています。
参考:AirNewZealand- Spending Airpoints Dollers
個人的に一番魅力的だったポイント「Airpoints二重取り」
Airpoints Partnersの店で買い物する時にこのカードを使うと、店側とアメックス側の両方からAirpointsがもらえて、ポイントを二重取りできます。
▼Airpoints Partnersの店
例えばNew Worldで50ドルの買い物をしたとすると、New Worldから0.37Airpoints*1、アメックスから0.5Airpointsの計0.87Airpointsもらえて、支出に対して還元率 1.74%のAirpointsがもらえることになります。うちの家計の変動費は食費がトップを占めているので、New WorldがAirpoints Partnersなのはかなり大きいです!
Airpoints二重取りは他のAirpointsリワードカードでも同じなのですが、今回契約したアメックスカードは無料でその恩恵を受けられる点が良いなと思います。他のカードは年会費が有料で、例えばAirpoints高還元率カードといわれる「American Express Airpoints Platinum Card」は195ドルもします(その代わり還元率が約1.69%と高い[59ドル利用につき1Airpoints])。
今後はできるだけアメックスカードに支出を集約してみて、年間の利用額がどれくらいになるか様子見し、もし年会費分も回収できそう(元が取れそう)なら年会費有料の高還元率カードを検討するのもアリかな・・と思っています。
American Express Airpoints Platinum Cardだと年間利用額 約11,540ドル以上で元が取れます。
これまで普通に支払ってきただけの日々の支出が、クレカの利用でちょっとだけお得になるのが嬉しいです。一方で、ポイントに目がくらんで無駄な買い物をしてしまわないように気を付けたいと思います(こうなると本末転倒ですが私の場合やってしまいそうなので笑)
*1:New WorldのClubcardリワードにAirpointsを選んでいる場合。25ドルの買い物につき0.185Airpoints貰える。