ニュージーランド移住を目指す夫婦のブログ

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まずははじめの一歩、2018年11月から南島オアマルで生活をはじめました。

KiwiSaverに加入した

レジデントビザになったのを機に、KiwiSaverに加入しました。

「KiwiSaver」の詳細については日本語でも分かりやすく解説されたサイトがたくさんあるので割愛しますが、日本の確定拠出年金みたいなものです。お金を積立して、その資金を「KiwiSaverプロバイダー」に運用してもらい、老後資金に備えよう、という目的のやつです。

NZ市民権または永住権*があって、NZ在住であれば加入できます。働いているかどうかや年齢は不問なので、子供や専業主婦も入れます(ただし18歳以下の場合は特定のルールあり)。
*レジデントビザも含む
参考: IRD- Joining KiwiSaver

  

働いている場合は積立額(給料の何%を積み立てるか)を自分で設定して、給料から天引きされます。
KiwiSaverの大きな特徴は 政府や雇用主からも積立金を上乗せして貰える ことです。

  • 政府:毎年(7月1日~翌年6月30日で計算)521.43ドルを上限として、積立額1ドルにつき50セントを上乗せ。6月30日までに年合計1042.86ドル積立すれば、満額の521.43ドル貰える。
  • 雇用主:給料の3%相当を上乗せ。

雇用主は、従業員からKiwiSaverに入りたいと言われたら断ることはできなくて、上乗せ金の支払いは義務だそうです*1。 

 

KiwiSaverの加入方法

①雇用主経由で加入する、もしくは ②KiwiSaverプロバイダーに直接契約して加入するかのどちらかみたいです。

「Kiwisaverプロバイダー」とは

KiwiSaver商品(ファンド)を提供している会社のことです。多数のKiwiSaverプロバイダーが存在し、さらに各プロバイダーからたくさんの商品が提供されています。

▼KiwiSaverプロバイダーの例

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Moneyhub- KiwiSaver Providers より

参考:
IRD- Choosing a KiwiSaver fund
IRD- Changing to another provider

1.雇用主経由で加入した例

夫がこのパターンでした。雇用主経由の場合、自分から特に指定しなければ雇用主が選んだ(またはIRDでデフォルトに設定されている)プロバイダーに加入することになります。
KiwiSaverに入りたいと会社に伝えると、加入フォーム(KS2)が渡されました。記入したものを会社に提出したら、後日IRDのマイアカウントページに「KiwiSaver Member」という項目が新設されていました。ここから、自分のプロバイダーがどの会社なのかや積立額の合計などが確認できます。加入手続きはこれだけでした。

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雇用主経由で加入した場合でも、KiwiSaverはあくまで "個人に属するもの" なので加入後の管理は自分することになります。なのでプロバイダーも、もし変えたくなったら会社を通さずいつでも自分で変更できます。

夫は加入時にプロバイダー指定していなかったので、当初デフォルトのWestpacでしたが、あとあと調べてみてSimplicityに変更していました。
Simplicityの場合、住所・連絡先・IRD番号など基本的な個人情報等を入力するだけでサクッと変更手続きできました(このページ)。ネットで見た情報ですが、たいていの場合は変更先のプロバイダーがあれこれ手続きしてくれて結構簡単に乗り換えできるみたいです。

2.KiwiSaverプロバイダーに直接契約して加入した例

わたしです。パート先にKiwiSaverに入りたいと伝えたら、自分でプロバイダーと契約して、あとは書類だけちょうだい、と言われました。 書類は夫と同じもの(KS2)でした。このフォームにはプロバイダー名を記入するような欄はないので、念のため自分が契約したプロバイダー名をメモに書いて添えて提出しました。
あとは夫と一緒です。数日後にIRDのマイアカウントページを確認すると「KiwiSaver Member」という項目が新設されていました。 

 

KiwiSaverプロバイダーをどこにするか

雇用主経由で加入する場合は雇用主(またはIRD)のお任せにすることもできますが、プロバイダーによって手数料も商品特徴も運用成績も違うので、私たちは自分で選ぶことにしました。

 

例えば・・
手数料に関していえば、同じ積立額でも会社によってこんなにも差がでるそうです。

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PassiveincomeNZ- Juno Vs. Simplicity Vs. Superlife Kiwisaver Funds より

もちろん手数料がすべてではないと思いますが、手数料の高さは、投資リターンを押し下げる要因になります。

 

また、プロバイダーによってアクティブ運用ファンドマネージャー等が銘柄を選定し、市場平均を上回るリターンを目指す運用手法)かパッシブ運用(市場平均と連動したリターンを目指す運用手法で、機械的に銘柄選定が行われるので一般に手数料が安い)なのかや、商品によって株式比率が高いのか債権比率が高いのかなど、それぞれに特徴があります。

 

自分がどの程度リスクを許容できて、どのくらいのスパンでどれだけのリターンを期待したいのか、、などによって自分にとってベストな商品が変わってくる気がします。
NZ政府のSorted.orgというサイトで、自分に合う(と思われる)KiwiSaver商品を探すことができます。あとはMoneyhubで各社のレビューを読んだりしました。

 

最終的に夫はSimplicityの「Growth Fund」に、私はInvestNowの「All Country Global Shares Index Fund」にしました。InvestNowにした決め手は、積立投資のときと同じく手数料の安さです。あと、私は1つの商品だけにしましたがInvestNowでは複数の商品に分散して積立することも可能です。

》関連記事:【投資プラットフォーム】InvestNowの基本的な情報

 

以上、KiwiSaverの加入方法からプロバイダー検討までの記録でした。将来老後資金の足しになってますように・・・!🙏🏻

 

 

*1:加入者が18歳以下または65歳以上の場合は雇用主による上乗せの義務なし、など一部例外あり。
参考:IRD- Your introduction to KiwiSaver- employee information (KS3)