ニュージーランド移住を目指す夫婦のブログ

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まずははじめの一歩、2018年11月から南島オアマルで生活をはじめました。

ニュージーランドで過ごすはじめての妊婦生活

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はじめての妊婦生活をニュージーランドで送っています。ありがたいことに毎日この上ないくらいのんびり過ごしています。

ニュージーランドの医療・出産制度について、体験した範囲で書いてみます。

 

妊娠・出産費用

条件を満たせば、わたしのような永住権を持たない外国人でも妊娠・出産に関わる医療費が無料になります。

具体的には、本人または夫(パートナー)が以下のいずれかにあてはまればOKです。

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MINISTRY OF HEALTH- Pregnancy Services

下から2番目のワークビザ保持者とは、滞在許可2年以上のワークビザを持っていれば対象になります。

ちなみにかっこ書きで補足されているとおり、この「2年」というのは ワークビザ取得直前までの滞在期間も合算できる ので、仮に1年のワークビザだったとしてもワークビザ取得前の直近1年以上何らかのビザでこちらに住んでいれば、通算で2年以上の滞在許可が出ていることになるので対象になると思われます。

※もし間違っていたらすみません。詳しくはこちらをご確認ください。

 

無料になるのは通常の妊娠検診や出産費用(無痛や帝王切開も)で、次のようなものは有料です。

  • LMCに独立開業している産婦人科医を選んだ場合
  • 超音波検査
    これは検査を受ける病院(施設)によって値段や条件が違うようです。
    【2019.06 追記】オアマル病院では最終的に合計5回ほど受けましたが、すべて無料でした。
  • 通常の妊婦健診には含まれていない検査    など

トキソプラズマ検査とインフルエンザワクチン、百日咳ワクチンは自主的なオプションになりますが、どれも無料でした。
※夫の百日咳ワクチンは有料(110ドル)でした。

LMCについて

妊娠していることが分かったら、まずLMCを選ぶ必要があります。LMCとはLead Maternity Carerの略で、妊婦健診から出産までメインでケアしてくれる人のことです。

ニュージーランドではほとんどの人がLMCにミッドワイフ(助産師)を選ぶそうですが、産婦人科医を選ぶこともできます。

ミッドワイフはこちらのサイトから探せます。

地図をクリックすると、その地域のミッドワイフが出てきます。評判のいいミッドワイフは取り合いになるので早めにコンタクトしたほうがいいと聞いたことがあります。

オアマルの場合ミッドワイフはみんなオアマル病院所属のようだったので、病院に直接行ってミッドワイフを見つけました。

 

ミッドワイフと会ってとにかく印象的だったのは、何でも「It's your choice」と言われることです。出産方法(普通分娩/無痛/水中)から出産場所(病院/マタニティセンター/自宅)、母乳育児にするかどうかなど、“必要な選択肢の情報は提供するけどあとはあなたの意志を尊重するよ!”という感をひしひしと受けました。

あと、「ミッドワイフと妊婦は対等の立場だから、あなたはいつでもミッドワイフをチェンジする権利がある」ということもいわれました。そして実際、わたしは最近ミッドワイフを変えることにしました。 

両親学級

こちらにも両親学級があります。地域によっては有料のものから無料のものまでいろいろあるようですが、オアマルではPlunket主催の無料のクラス一択でした。

はりきって登録したのですが、、、

わたしの英語力では先生の言っていることを理解できず、またグループワークが多くてほかのキウィ妊婦たちに交じって意見交換するなんてことはもちろんできず、横でニコニコしながら空気と化すだけの時間が辛かったので3回目でドロップアウトしました。。英語難しい。

内容は、臓器の場所や出産時に病院に持っていくもの、無痛分娩の際の薬の種類など、役に立ちそうではありました。

少し不安なところ

出産場所

都会だと話は別ですが、オアマルのような小さな町だと常駐の産婦人科医がいないので、予定帝王切開の場合や、多胎妊娠/妊娠糖尿病などハイリスク妊婦の場合は問答無用で最寄りの都会の総合病院で出産することになります。

このように事前に決定している場合はまだいいのですが、怖いのはオアマルで出産を予定していたのに当日予期せぬ事態(緊急帝王切開など)で急遽搬送が決まった場合です。この場合、救急車またはヘリで搬送されますが、救急車だと搬送先のダニーデンまで1時間半かかりますし、そもそも陣痛がはじまっているであろう状態で辛すぎるように思います。そして救急車、ヘリ代は有料です(いくらなのかは知りません・・)。

できれば地元のオアマル病院で出産したいですが、わたしは子宮筋腫持ちということもありダニーデンで出産する方向で傾いています。出産予定日の1週間くらい前から夫に有給を取ってもらい、一緒に事前にダニーデン入りしようかなと。

ダニーデンで産む場合は、普段の妊婦健診をしてくれるオアマルのミッドワイフに加えて、お産時のサポートをしてくれるダニーデンのミッドワイフを別に見つける必要があります。このようなミッドワイフは intrapartum care(分娩ケア)midwife というそうです。

そのほか感じたこと

健診内容がおおらか

体重測定は毎回ありません。そもそも推奨増加体重量が日本と違っていて、わたしのBMIだと日本では7~12kgですが、こちらでは11.5~16kgです。違いすぎる。

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MINISTRY OF HEALTH- Healthy weight gain during pregnancy

 

あとエコーも毎回ありません。全妊娠期間を通じて2~3回だそうです。日本だと毎回行われることが多いみたいですが、実は日本も国が示している基準回数は3~4回だけなんですよね。てことはニュージーランドが特別少ないんじゃなくて、逆に日本の産院が競争力とかのために余分に?やっているだけなんじゃ・・と思ったり。

厚生労働省- 妊婦に対する健康診査についての望ましい基準(平成27年告示)

 

いまのところ毎回しているのは、尿検査・血圧測定・心音確認だけです。

 

夫(パートナー)の参加度が高い

日本がどうなのか分かりませんが、わたしが参加した両親学級は全員がパートナーと出席していました。

また妊婦健診の日程調整で、平日なので夫は来れないとミッドワイフに伝えると「会社には奥さんとのアポがあるって言って、夫も来るべきよ~」と言われました。こちらでは妊婦健診に夫婦で行くのが普通なのでしょうか。

さらに聞いた話によると、希望すれば出産時に夫が子供を取り上げたり、へその緒を切ることもできるそうです。水中出産の際に一緒に水中に入ったひともいるそうです。これは一体どういった効果があるのか(笑)

 

「キウイハズバンド」という存在は本当なのかもしれません。

夫は日本人ですが、家庭最優先という価値観を持っている人なので一緒にがんばりたいです。

ニュージーランドにやってきた理由のひとつにこの価値観があります。日本ではこれを守ることが難しかったので。。)

 

 

 

出産まであと約2ヶ月半になりました。

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お隣の家のおばあちゃんが靴下を編んでくれました😊ありがたい

 

▼追記:無事出産しました